2022年2月26日
当科所属の大庭医師および佐々木医師による原著論文2報がKI Reports Top 10 Articles for 2021に選出されました!
KI Reports Top 10 Articles for 2021は国際腎臓学会(ISN)の発行する雑誌Kidney International Reports (KI Reports)に2021年に報告された論文の中から重要な論文が選出されます。
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今回、選出された論文は下記の通りです。
Oba R, Kanzaki G, Sasaki T, Okabayashi Y, Haruhara K, Okabe M, Yokote S, Koike K, Hirano K, Okonogi H, Tsuboi N, Yokoo T. Long-Term Renal Survival in Antineutrophil Cytoplasmic Antibody-Associated Glomerulonephritis With Complement C3 Deposition. Kidney Int Rep. 2021 Aug 12;6(10):2661-2670. doi: 10.1016/j.ekir.2021.08.005. PMID: 34622105; PMCID: PMC8484117.
ANCA関連糸球体腎炎は、急速な腎機能障害をきたす重要な疾患です。本疾患では、補体系の役割は限定的であると考えられてきましたが、近年の動物実験により、補体の活性化がその病因として重要であることが示唆されています。
本研究は、病理組織学的なC3沈着を有するANCA関連糸球体腎炎患者さんの長期予後を検討した初めての報告であり、C3沈着が主要複合エンドポイント(eGFRの30%低下、ESKD、死亡)発症リスクの増加と関連することを明らかにしました。
本研究によって、ANCA関連糸球体腎炎患者さんにおいて、C3沈着が腎予後に関連し、臨床的に重要な情報を提供することが明らかとなりました。
Sasaki T, Nakagawa K, Hata J, Hirakawa Y, Shibata M, Nakano T, Tsuboi N, Oda Y, Kitazono T, Yokoo T, Ninomiya T. Pathologic Diabetic Nephropathy in Autopsied Diabetic Cases With Normoalbuminuria From a Japanese Community-Based Study. Kidney Int Rep. 2021 Sep 22;6(12):3035-3044. doi: 10.1016/j.ekir.2021.09.007. PMID: 34901572; PMCID: PMC8640559.
本論文の内容は過去の記事で紹介されています。
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大庭先生、佐々木先生 おめでとうございます!
これからもますます頑張ってください!