2025年8月5日更新
当科大学院生の久野秀明先生の論文
『Initial change in fractional excretion of total protein after SGLT2 inhibitors predicts renal prognosis in patients with chronic kidney disease』
がClinical Kidney Journalに掲載されました!
SGLT2阻害薬は慢性腎臓病の腎予後を改善することが報告されています。
腎保護効果の機序には、糸球体過剰濾過の是正が考えられており、SGLT2阻害薬開始後にはeGFRの一過性の低下が起こります。しかしながら、この血行動態の変化に伴う蛋白尿の挙動と腎予後との関連性は明らかではありません。
蛋白尿排泄率(Fractional excretion of total protein;FETP)は、蛋白クリアランスをクレアチニンクリアランスで除した計算式で算出でき、腎機能を加味した蛋白尿を表す指標です。本研究では、SGLT2阻害薬開始後のFETPの一過性の低下(initial FETP dip)と腎予後の関連性を検討し、initial FETP dipの大きい群は、良好な腎予後を示すことが明らかとなりました。
論文はこちらです!(外部サイトへリンクします)
久野先生、おめでとうございます!
ますます、張り切って研究してください。
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