腎臓再生研究に関しまして(患者様および医療関係者各位へ)

当科腎臓再生チームの研究内容につきまして、以前より各種メディア等で研究に関する記事を取り上げていただいており、その後今日まで多数のお問い合わせをいただいております。現在、相談のための診療予約が入り、通常の一般診療や研究業務に支障をきたす事態を招いております。誠に申し訳ございませんが、腎臓再生に関するご質問等での診察予約は受け付けておりません。また、現時点で再生治療の被検者様募集(治験)などは一切行っておらず、治験等に関する個別のお問合せについてはご遠慮申し上げております。この点、何卒ご理解くださいますようお願い申し上げます。尚、患者様個人からのご寄付につきましても遠慮させていただいております。腎臓再生研究につきましては、進捗があり次第、当ホームページへ掲載予定でございますので、随時ご覧くださいますようお願い申し上げます。

東京慈恵会医科大学附属病院 腎臓・高血圧内科

The Jikei University Nephrology and Hypertension
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東京慈恵会医科大学附属病院 腎臓・高血圧内科

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当院臨床工学部の渡辺弦輝君、当科山本泉講師らのリサーチレター

 

「A Utility of Volume Expander Plasma in Nonhuman Primate Transplantation Models」

  

が、国際移植学会のOfficial JournalであるTransplantation DirectにLetter to the Editorとして掲載されました!

  

カニクイザル(Macaca fascicularis)はヒトに近い免疫学的特性を持つため、免疫抑制薬の評価に有用ですが、体格が小さいことから、出血や体液変動に極めて脆弱です。著者らは、ブタ胎仔腎をカニクイザルへ移植する異種移植プロトコールにおいて、血漿交換時の代替液として6%ヒドロキシエチルスターチ(Voluven)を使用することで、体重3〜9 kg程の個体であっても血行動態の安定化に寄与し、凝固因子の喪失や腎障害が認められないことを報告してきました(既報はこちら)。

この知見から、 小型霊長類モデルの手術安全性向上のために、Voluvenの使用が手術関連合併症だけでなく、輸血関連合併症のリスク低減に寄与しうるのではないかと提案しています。本報は、非ヒト霊長類移植研究における新たな周術期管理戦略の一助となる内容であることが評価されました。

  

論文はこちらからご覧いただけます。(外部サイトにリンクします)。

素晴らしい快挙、おめでとうございます!

 

心よりお祝い申し上げますとともに、今後のさらなるご活躍を期待しております。