2025年10月22日更新
林綾香先生のケースレポート
「A Case of Chronic Active T-Cell-Mediated Rejection Caused by Plasma Cell-Rich Acute Rejection 12 Years after Kidney Transplantation」が
この度 Case Reports in Nephrology and Dialysisに掲載されました!
Plasma cell rich- acute rejection(PCAR)は腎移植後の形質細胞が豊富に見られる急性拒絶反応であり、T細胞性拒絶反応の亜型と言われています。その病態はまだ不明な点が多いですが、標準的な免疫抑制療法に抵抗性を示し難治性であることがよく知られています。
今回の論文で、林先生は、腎移植後12年目にPCARに起因する慢性活動性T細胞性拒絶反応を呈した一例を報告しています。腎移植後10年以上経過してからの発症でしたが、病理組織学的には早期病変が主体であることから、ステロイドパルス療法(メチルプレドニゾロン1000mgを3日間投与)を速やかに実施したところ、腎機能の改善と病理組織像の改善が見られました。PCARの早期発見と早期治療の有用性を示した貴重な症例であることが評価されました。
論文はこちらです(外部サイトにリンクします)
林先生、おめでとうございます!
ひきつづき頑張ってください!