2025年1月31日 分子疫学研究部再派遣の当科大学院2年生の林綾香先生の研究論文がFrontiers in Medicine誌に掲載されました。リンクはこちら。
免疫チェックポイント分子であるProgrammed death-ligand 1 (PD-L1)は、移植片拒絶反応、糸球体腎炎、間質性腎炎などにおいて尿細管上皮細胞や血管上皮細胞に過剰発現して腎保護的に働くほか、加齢ポドサイト上に過剰発現し、慢性腎臓病の進行に寄与することなどが報告されています。しかし、可溶性PD-L1と慢性腎臓病の関連は十分に検討されていませんでした。
本研究は、透析患者を含むさまざまな病期の慢性腎臓病患者2,829名を対象として、可溶性PD-L1値の測定を行い、慢性腎臓病の進行に伴い可溶性PD-L1値が上昇すること、また、透析導入により、さらに高値を示すことを明らかとし、可溶性PD-L1値が上昇する機序と慢性腎臓病に与える影響について考察しています。
林綾香先生、おめでとうございます!
これからも益々頑張ってください!