当科医局員である佐々木峻也医師の血中NT-proBNPと慢性腎臓病発症の関連性についての論文がKidney International Reports誌に掲載されました。
本邦の約1,300万人以上が有する慢性腎臓病(CKD診療ガイド2012より)は、進行すると末期腎不全へ至り、血液透析などの腎代替療法が必要となります。そのため、慢性腎臓病の発症を予測する因子を同定することは重要です。
当科医局員の佐々木医師が九州大学衛生・公衆衛生学分野二宮利治教授監修のもと執筆した、血中NT-proBNP濃度が慢性腎臓病の発症と関連することについての論文
「N-terminal pro-B-type natriuretic peptide and incident chronic kidney disease」
がKidney International Reports誌に掲載されました。
本報告では、地域在住者において血中NT-proBNP濃度が上昇するにつれて、慢性腎臓病の発症が増加することが示されました。
さらに、血中NT-proBNP濃度が慢性腎臓病の発症を予測する能力の指標(NRI, IDI)を改善することが示されました。
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