腎臓再生研究に関しまして(患者様および医療関係者各位へ)

当科腎臓再生チームの研究内容につきまして、以前より各種メディア等で研究に関する記事を取り上げていただいており、その後今日まで多数のお問い合わせをいただいております。現在、相談のための診療予約が入り、通常の一般診療や研究業務に支障をきたす事態を招いております。誠に申し訳ございませんが、腎臓再生に関するご質問等での診察予約は受け付けておりません。また、現時点で再生治療の被検者様募集(治験)などは一切行っておらず、治験等に関する個別のお問合せについてはご遠慮申し上げております。この点、何卒ご理解くださいますようお願い申し上げます。尚、患者様個人からのご寄付につきましても遠慮させていただいております。腎臓再生研究につきましては、進捗があり次第、当ホームページへ掲載予定でございますので、随時ご覧くださいますようお願い申し上げます。

東京慈恵会医科大学附属病院 腎臓・高血圧内科

The Jikei University Nephrology and Hypertension
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東京慈恵会医科大学附属病院 腎臓・高血圧内科

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2025年6月20日 

 

本日より横浜で開催されている第68回日本腎臓学会学術総会にて、

当科 清水 昭博 先生が第28回優秀論文賞を受賞されました!

 

    

右から2番目が清水先生

   

論文タイトル

Active flare of IgA nephropathy during long-term therapy with anti-tumor necrosis factor-α antibody drugs for Crohn’s disease: three case reports and literature review

 

炎症性腸疾患とIgA腎症の合併は広く知られております。

 今回、クローン病にTNF-α阻害薬 (TNFi)を投与中に、尿検査異常および腎機能増悪を認め、IgA腎症と診断され、扁摘パルスで管理可能であった症例3例を報告しました。

3例ともにTNFi使用前より尿検査異常あり、未診断のIgA腎症がflareしたと考えます。

クローン病に限らずTNFi投与によりIgA腎症が悪化もしくは新規発症する報告が蓄積しつつあります。そのためTNFiを中止した報告が多くありますが、中止するとクローン病が高率に悪化します。

そこで、本3例はTNFiを継続したまま、扁摘パルスの追加で両疾患の管理が可能となった事を示した報告となります。

論文はコチラになります(外部サイトへリンクします)

 

清水先生、おめでとうございます!