腎臓再生研究に関しまして(患者様および医療関係者各位へ)

当科腎臓再生チームの研究内容につきまして、以前より各種メディア等で研究に関する記事を取り上げていただいており、その後今日まで多数のお問い合わせをいただいております。現在、相談のための診療予約が入り、通常の一般診療や研究業務に支障をきたす事態を招いております。誠に申し訳ございませんが、腎臓再生に関するご質問等での診察予約は受け付けておりません。また、現時点で再生治療の被検者様募集(治験)などは一切行っておらず、治験等に関する個別のお問合せについてはご遠慮申し上げております。この点、何卒ご理解くださいますようお願い申し上げます。尚、患者様個人からのご寄付につきましても遠慮させていただいております。腎臓再生研究につきましては、進捗があり次第、当ホームページへ掲載予定でございますので、随時ご覧くださいますようお願い申し上げます。

東京慈恵会医科大学附属病院 腎臓・高血圧内科

The Jikei University Nephrology and Hypertension
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東京慈恵会医科大学附属病院 腎臓・高血圧内科

The Jikei University Nephrology and Hypertension
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当科の宮崎令奈先生のNELL-1陽性膜性腎症の症例報告がCEN Case Reportsに掲載されました.

NELL-1(Neural epidermal growth factor-like1)は,現在膜性腎症の責任抗原としてホスホリパーゼA2受容体についで多いとされています.発見当初特発性膜性腎症の原因抗原として報告されましたが,その後,悪性疾患,関節リウマチ,肝炎ウイルス,水銀含有薬剤などの二次性膜性腎症の原因抗原としての報告が増加しています.本症例はこれらの複数の基礎疾患を有してNELL1-陽性膜性腎症を発症し,最終的に進行性乳癌で亡くなられました.乳癌組織に強いNELL-1の発現が観察されたことから,乳癌がNELL-1陽性膜性腎症の発症に寄与していた可能性が高く,NELL-1陽性膜性腎症と診断された場合悪性疾患の十分なスクリーニングの重要性を強調しています.

宮崎令奈先生おめでとうございます.

本研究の論文は下記からアクセスできます

https://rdcu.be/dpI68