腎移植患者におけるコロナワクチン4回目接種によるブースター効果に関する研究成果がClinical and Experimental Nephrology誌に掲載されました。
腎移植患者において、SARS-CoV-2 mRNAワクチン接種後の抗体獲得率は一般よりも低いことが知られていますが、今回は腎移植患者を対象として、ワクチン接種4回目でのブースター効果を検討しました。
腎移植患者75名において、ワクチン4回目接種1ヶ月後、3ヶ月目の抗体陽性率はそれぞれ85.1%と83.1%でした。ワクチンを3回接種しても抗体を獲得できなかった患者のうち、28.6%の患者が4回目接種後に抗体を獲得できることが確認されました。
また、抗体が獲得しにくい因子として、腎移植後期間が短いこと、MMF用量が多いこと、リンパ球数が低いこと、および推定糸球体濾過率が低いことを同定しました。
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