2023年12月2日 更新
当科 柏病院 清水先生の論文がCEN Case Reportsに掲載されました。
炎症性腸疾患とIgA腎症の合併は広く知られております。
今回、クローン病にTNF-α阻害薬 (TNFi)を投与中に、尿検査異常および腎機能増悪を認め、IgA腎症と診断され、扁摘パルスで管理可能であった症例3例を報告しました。
3例ともにTNFi使用前より尿検査異常あり、未診断のIgA腎症がflareしたと考えます。
クローン病に限らずTNFi投与によりIgA腎症が悪化もしくは新規発症する報告が蓄積しつつあります。そのためTNFiを中止した報告が多くありますが、中止するとクローン病が高率に悪化します。
そこで、本3例はTNFiを継続したまま、扁摘パルスの追加で両疾患の管理が可能となった事を示した報告となります。
論文はコチラになります(外部サイトへリンクします)
清水先生、おめでとうございます!