2022年9月25日
当科専攻医(医師5年目)であり、現在さいたま赤十字病院に出向研修中の向田凪沙先生の執筆論文が 日本内科学会英文誌であるInternal Medicine 誌に9月21日に掲載されました。
本論文は高血圧症を呈さないGestational ProteinuriaとIgA腎症を合併した症例に対して治療介入した症例報告であり、過去の報告を含めたレビューにて周産期の腎症の管理の一例を提案した論文です。
向田先生の論文はこちらです。
以下、向田先生からのコメントです。
既知の腎疾患患者が妊娠をするだけでなく、妊娠を契機に尿蛋白を呈する症例において、妊娠による影響なのか、腎疾患も考慮し検査・治療介入を行うべきか、またその時期についてははっきりとした決まりはありません。
各症例ごとに検討は必要ですが、本症例を通して妊婦さんにおける尿蛋白管理について学んだことをまとめてみました。
また、本患者さんが入院中から、各研究会での発表や今回の論文投稿に至るまで、約5年間、松本啓先生に1から100くらいまでご指導いただきました。また腎病理組織所見の解釈においては、川村哲也先生や坪井伸夫先生、小池健太郎先生はじめ、腎病理班の先生方にたくさんご指導いただきました。
この場をもって御礼申し上げます。
初めての論文投稿は色々と大変でしたが、とてもいい経験になりました。担当した症例を深く考えることの重要性にも気づくことができました。今後ともご指導、ご鞭撻を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
向田先生、おめでとうございます!!
これからもますます頑張ってください!
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