東京慈恵会医科大学 腎臓・高血圧内科

腎臓・高血圧内科の歴史と概要、診療や研究などをご案内しております
HOME
腎臓・高血圧内科について
診療のご案内
教育・研究
入局希望の方へ

教育・研究

HOME > 教育・研究 > 研究班 > 腎病理班

腎病理班

1.腎の再生に関する基礎的検討

今まで開発していた再生腎は尿路排泄系をもたないため、短期間で水腎となり廃絶してしまう問題があった。これを解決するためにラットモデルにおいて後腎と膀胱を含む総排泄腔(クロアカ)ごと移植し、ホストの尿路系と吻合するstepwise peristaltic ureter(SWPU) systemを開発した。SWPUシステムによって尿細管腔の開大や間質の線維化を減少させることができ、またクローンブタを用いて同様の検討を行うことによりこのSWPUシステムが幹細胞由来の新規発生腎を発達継続させる有効な手段であることを報告した。(Yokote S, Proc Natl Acad Sci USA 2015)。

2. IgA腎症についての臨床研究

ステロイドパルス療法にて寛解したIgA腎症の再発について検討し、扁桃腺摘出や組織グレードが重要であることを報告した。(Hirano K, et al. Clin Exp Nephrol 2016) また、厚労省「IgA腎症後方視的多施設共同研究」の二次研究を行い、腎能低下例での治療法別腎予後・治療介入後1年時における尿蛋白と腎予後の関連につき論文作成中である。その他、長期安定IgA腎症・増悪例の検討(Tanaka M, et al. Clin Exp Nephrol 2016)や高齢IgA腎症の検討(Okabayashi Y, et al. Clin Exp Nephrol 2016)を論文化した。

3. 各種腎疾患における糸球体密度の臨床的意義

腎機能正常時の低糸球体密度が各種腎疾患において長期予後と関連することを報告し、個人間のネフロン数の違いによる「潜在的な腎予備能の差」について検証を進めている。(Kanzaki G, et al Hypertens Res 2015) また、日本医大・モナッシュ大学との共同研究で日本人のネフロン数の推算の研究も進行中である。

4. 高血圧・加齢と関連する腎障害に関する臨床病理学的検討

ABPMと腎生検所見について検討し、IgA腎症を含むCKDにおける血圧異常に尿細管・間質障害が寄与することを示した。(Haruhara K, et al Hypertens Res 2015、Clin Kidney J 2015) 現在、非CKD剖検腎、DM合併剖検腎を用い、皮膜下と皮髄境界の組織指標を比較し、高血圧や加齢との関連を検討中である。

5. メサンギウム細胞の発生・機能に対するVEGFの作用

Podocyteから産生されるVEGFは糸球体内皮細胞の維持に重要である。Tet-on systemを利用した誘導可能なpodocyte特異的VEGF過剰発現マウスを作成・解析したところ、内皮細胞の異常に加えメサンギウム細胞の遊走・増殖不全を介した糸球体毛細血管の形成不全が認められた。VEGFの発現調節の破綻によるメサンギウム細胞機能異常について論文作成中である。

6. 二次的podocyte障害とそれに関与する因子

これまでにimmunotoxin投与にてその受容体(hCD25)を発現するpodocyte特異的障害マウスを作成、今回更にhCD25陽性と陰性podocyteが混在するモザイクマウスモデルの作成に成功した。このモザイクマウスにimmunotoxinを投与すると、時間経過とともにhCD25陰性podocyteにも障害が波及することが確認され、その重症度はオスで強かった。現在、機序解明のため研究遂行中である。


教育・研究
教育研究活動
研究班
研究業績
国内外留学状況
大学院

サイトマップ
Copyright (C) Jikei University School of Medicine Division of Nephrology & Hypertension, Department of Internal Medicine All rights reserved.